
fragile
[Verse 1] 夜の端、パスコードも忘れて 交差点に置き去りの感情 ビルボードは誰の夢? チューニング外れたラジオみたいだね [Pre-Chorus] すれ違うたびに グラデーションが滲む “平気なふり”の アップデートが追いつかない [Chorus 1] ねぇ、この街はフェイクでできてる 触れた瞬間、歪んだ世界に 次の一秒も見えなかった それでも君を視界に入れた この夜をafterglowに変えて 壊れても、綺麗なままで [Verse 2] フレーム越し、ピントずれた世界 見慣れたはずの孤独がシャープになる リズムに乗りきれない鼓動 でも、止め方も知らないまま [Pre-Chorus] 誰かの正義を リツイートする指が 少しだけ震えてた 気づかないフリしたよ [Chorus 2] ねぇ、この街はセピアの幻 リアルじゃなくても構わない 交わした言葉もフェイクでいい その目線が熱を持つなら この夜をafterglowに変えて 途切れたって、愛のままで [Bridge] 忘れてしまいたい日々に 君だけがノイズのまま残って ねぇ、消えてくれないなら いっそ、最初から存在してよ [Final Chorus] ねぇ、あの夜が嘘だとしても たったひとつだけ、伝えたいのは 曖昧なまま、抱きしめたかった この夜をafterglowに変えて 終わらなくていい、夢のままで ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|fragile ## ------------------------------------------------------------ 夜の街は、いつも少しだけ解像度が低い。 誰かが見せたい景色と、誰かが隠したい本音が重なり合って、 本物と偽物の境界は曖昧になっていく。 SNSのタイムラインも、ネオンに照らされた交差点も、 きっと同じようなものなのだろう。 確かな言葉はなかったし、約束らしい約束もなかった。 振り返れば、あの時間さえ幻だったと言えてしまうくらい曖昧だった。 でも、不思議と消えてくれないものがある。 思い出そうとすると形を失うのに、忘れようとすると鮮明になる熱のようなもの。 もう終わったはずなのに、まだそこにある。 存在そのものではなく、存在した痕跡。 触れられないのに確かに見える残光。 消えてくれないのなら、 「いっそ、最初から存在してよ。」 そんな身勝手な願いさえ抱えてしまう。 本物だったのかどうかは、最後まで分からない。 たとえフェイクだったとしても、その夜が残した余韻だけは嘘じゃなかった。

