
[Aメロ] カラン カラン 乾いた音が 地面を走る 追いつけないまま 見つめる目の先 自販機の下 飲みこまれる影 あぁ もう届かない [Bメロ] 「まぁ、10円くらい」って 笑う声が刺さる 僕は 価値のないものに なったの? [サビ] 誰の目にも 映らずに 狭いてんじょう 埃の底 熱気に焦がれ 冬に震え 凍てつく夜を ひとりで越えた 見えない闇に 息を潜め 錆びた涙が ただ流れてた [Aメロ] ずっとこのまま 終わっていく そう思っていた ある日ふと 「あった!」って 声が響いた 「ラッキー!」って ポケットのなか 僕はまた 旅に出たんだ 駄菓子屋のカゴの前 選ばれたのは オレンジの包み 誰かの口元 ふっとほころぶ その瞬間 ようやく僕も—— [サビ] 誰かの“誰か”に なれたんだ 忘れられても 終わりじゃない 小さな手に 包まれて 10円だけど ちゃんと生きてる たとえまた 落とされても そのたびに また光を見つける

