
陽の光が 空を満たす 暁のひかり 遠ざかる 夜のしじまに 光が降る 白銀の夜が 髪をすく この世の誰もが 月を知る その名を呼ぶのは 誰の声 月の光が 袖を染め 水面の影は 揺れている 満ちては欠けて また満ちる 星は流れて 季節は巡る 幾度の夜を 越えたとして 私だけが 変わらない あなたが昇れば 私は沈む 同じ空さえ 分かたれて 銀のひかりが 影をほどく それでも私を 知らぬまま 星の海原に 舟を浮かべ 行き先もなく 櫂を取る 銀の波間に 月が揺れる どちらが空か 知る者もない 月は満ち欠け 夜を巡る 昨日の私を 誰が知る 名を呼ぶ声が 夜を渡る その名の主は 何処にいる 私が昇れば あなたは沈む 届かぬ朝を 見送って 夜のしじまに 光が降る 私は何を 照らすのか 花は散りゆき 水は流れ 星の潮だけ 満ちてゆく 月の明かりに 道が消える 帰る岸辺も 知らぬまま わたしが昇れば あなたは沈む 届かぬ朝を 見送って 夜のしじまに 光が降る あなたの空に 届かぬまま あなたが昇れば 私は沈む 同じ空さえ 分かたれて 銀のひかりが 影をほどく それでも私を 知らぬまま この世の誰もが 月を知る 満ちては欠ける 白い影 私は何を 照らすのか 白銀の夜に 月影ひとつ

