(ランジェリーロック 第一章) 【Intro】 くまの朝はまだ眠そうで 山がゆっくり背伸びする 川の向こうで犬が吠えて 世界は静かに回ってる 小さな村の小さな家で 僕は生まれたらしいけど その頃のことなんて もちろん覚えちゃいない 【Verse 1】 体は少し弱くてさ 風邪なんてすぐひくタイプ 運動会より病院の ベッドの方が知っていた 白い天井 カーテンの風 窓から見える 遠い山 友達の声は 廊下の向こう 僕の世界は 少しだけ静かだった 【Verse 2】 だけど退屈じゃなかった ベッドの上の宇宙旅行 ポケットサイズの小説と 深夜のラジオがあればいい ページをめくれば 東京に行けた 海の街にも 宇宙にも行けた ラジオの向こうの 知らない歌が 小さな部屋を 少しだけ広くした 【Pre-Chorus】 まだその頃は 知らなかったんだ 音楽なんて ただの音だと思ってた 人生とか 未来とか そんな大きな話じゃなくて ただ流れてる だけのもの 【Chorus】 くまの空は やけに広くて 僕の未来は まだ白紙だった ギターもまだ 触ったことない ロックンロールも 知らなかった だけどきっと あの頃から 小さく 鳴っていたんだ ラジオの奥で 遠い街で まだ名前もない ロックンロール 【Verse 3】 病院の夜は静かでさ 時計の音だけ大きい 看護師さんの足音と 遠くのテレビの笑い声 その隙間で イヤホンつけて 小さなラジオを つけるんだ 知らない歌手 知らない歌 でもなぜか 胸が少し揺れた 【Bridge】 小説の主人公は 世界を旅して ロックスターは 街を揺らす でも僕は ベッドの上で 窓の外の 雲を見てた だけど その静かな時間が 少しずつ 僕の中に 何かを作っていた 【Quiet Chorus】 くまの空の下で 小さな少年が まだ知らない 未来の音を ラジオの奥から 拾ってた 【Final Chorus】 くま川は 今日も流れて 山の風は 昔と同じ あの頃の僕は 知らないまま 音楽の入り口に 立っていた ギターもまだ 触ってない ロックもまだ 始まらない だけど物語は もう始まってた くまの小さな 病院の窓で