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恋より手前、愛より遠く

V5

[Verse 1] 夜が指先をそっと冷やしていく。 君の吐息が、この街の明かりよりも近い。 言いかけて飲み込んだ言葉が。 胸の底でまだ溶けきらない。 [Pre-Chorus] うまく言えたら簡単なのにね。 名前をつけた瞬間、壊れそうで。 形より確かにあるものを。 信じたくて、触れたくて。 [Chorus] 君を「恋」って呼ぶには、浅すぎて。 「愛」と書くには、広すぎて。 どんな言葉にも住みきれない。 この温度だけが生きている。 忘れないよう抱きしめた跡が。 痛みよりも、やわらかくて。 たぶんまだ、完成なんていらない。 このまま、呼吸のままで。 [Verse 2] 君の笑い声が机の上に転がって。 「いつか終わる」なんて約束よりも。 いま隣にあることだけでいい。 [Pre-Chorus 2] 世の中の誰がしらなくても。 この瞬間は確かに在る。 この夜の息が、君に触れればそれで。 [Last Chorus] 君を「恋」って呼ぶには足りなくて。 「愛」と書くには、広すぎて。 でもこの曖昧な真ん中で。 かすかに、息をしている。 不完全なままでいいんだ。 君も、私も、この夜も。 名前のないまま抱きしめて。 まだここに、温度がある。