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まだ空が残ってる

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V5.5

(1番) 助手席 乗るのも久しぶりやな ハンドル握ったまま 君は少し笑った 潰れたパチンコ屋の跡に デカいスーパーが 街を変えていく コンビニで買った 同じジュース 「まだそれ、飲んでるんやなぁ」 「そっちこそ」なんて 言い返して ビルが途切れて 山が近づく (Pre) 「あいつ、去年死んだみたいよ」と君 ラジオだけが 普通に天気を喋ってた (サビ) 会わん間に 時間は過ぎてった こうして今 横に君がいる 山の向こう まだ空が残ってる 風に揺れる髪と タイヤの音 (2番) トンネル抜ければ 空気が変わる 山の斜面 色が混ざりだす 「あれ桜かな?」「いや梅やろ」 結局 名前は分からんまま 窓のすき間 風が入ってきて しばらく 二人とも黙ったまま 「娘ちゃん、いくつになったん?」 「十七の高三」 「……早いな」 (Pre) 梅雨(つゆ)の終わりの道を 二人を乗せて ゆっくり走ってく (サビ) 会わん間に 時間は過ぎてった こうして今 横に君がいる 山の向こう まだ空が残ってる 話したことも 話さなかったことも (アウトロ) 山道の先 白い煙の向こうに ぼんやり灯り 「混んでるんかな?」 「泊まれたりしてな」 「……何それ」 「……いや、なんでもない」 ウィンカーの音 砂利(じゃり)に変わって 夜の匂いが 静かに入ってきた