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屈折するプリズム、消失する体温

[Intro] [Verse 1] 爪の先が 鏡に触れる 冷たい温度が 右手の所在を教えてくれる 三千世界に 散らばる私は どれもが等しく あどけなく笑っている レンズが切り取った 一秒の永遠 そこに私は もう住んでいないのに [Pre-Chorus] 呼吸のたび 銀幕が曇る 指でなぞれば 黒いノイズ ほんとうの私を 誰が覚えているの? [Chorus] 高く 高く 屈折率を上げて 光を曲げて 私は星になる 青白いプリズム 閉じ込められたまま 拍手の渦に 輪郭を溶かしていく 「綺麗だね」と 誰かが指差した 鏡の中の 抜け殻の私を [Verse 2] あちら側の世界は ひどく歪で 重力と 汚れきった雨に濡れている ここなら汚れない 傷つくこともない ただ反射を繰り返す 記号でいられる ドレスの裾が デジタルに弾けて 私はまた 新しい誰かに入れ替わる [Pre-Chorus] 視線が刺さるたび 透明になれる 痛みさえも データに変わる もう どこにも帰らなくていいの [Chorus] 深く 深く 屈折率を狂わせて 真実を隠して 私は光になる 無数の破片に 切り刻まれた夢 心臓の音は もう聴こえなくていい 「愛してる」と 誰かが囁いた 名前さえ持たない この光彩を [Bridge] 息を止めて 暗い場所へ 瞳を閉じて 独りきりで ガラスの壁を 突き抜けて 私は 私を 脱ぎ捨てる [Final Chorus] もっと もっと 屈折率の果てへ 光の牢獄で 私は完成する 何万回も 反射を繰り返して 実像さえも 振り切るほど鮮やかに さようなら 体温のあった私 永遠に この鏡の中で 踊り続けるから [Outro]