
[Intro] 波が来る ざあ―― 砂の上まで 長く伸びて 何かを書いて 戻っていく ざあ―― また来る また書く また消える 何を書いてるんだろう [Verse 1] 朝からずっと 同じこと 遠くから来て 岸に触れて 白い線を 一本残して すぐに 海へ帰っていく 次の波が来て さっきの線を 消して また新しい線を 書いていく 「何か 伝えたいのかな。」 [Pre-Chorus] 波に聞いてみる 「どこから来たの?」 ざあ―― 答えはない でも考えてみた 波がここへ来るのは 海の向こうで 風が吹いたから [Verse 2] じゃあ 風はどうして 吹いたんだろう 木を揺らして 雲を運んで 海の上を ずっと走って 水に触れて 波を起こした ひゅう―― 耳を澄ます 「もしかして……」 風にも 何か聞こえる [Chorus] 風が声なら 波は文字なのかな ひゅう―― ざあ―― 遠いところから 何かを運んでる 風が海に 声を渡して 海が波に 形を渡す そして波は 砂浜いっぱいに 何度も 何度も 同じようで 違う文字を書く だけど僕には まだ 読めない [Verse 3] じゃあ風は 誰から 聞いたんだろう もっと遠くへ 考えてみる 空を見上げる 眩しくて 目を細める 太陽。 あそこが暖かくて こっちは 少し冷たい その違いから 空気が動いて 風になった …… 「じゃあ最初は――」 太陽? [Bridge] あまりに遠くて 声は届かない 手紙を投げても ここまでは来ない だから少しだけ 地球を暖めて 空気を動かして 風をつくって 風が海を揺らして 波になって 長い長い道を ここまで来たのかな [Final Chorus] 太陽が声を出せないなら 風が声になる 太陽が字を書けないなら 波が文字になる ひゅう―― ざあ―― ひゅう―― ざあ―― 空から海へ 海から岸へ ずっと遠くから 届いたもの 僕の足元まで来て 今日も何かを 書いている [Outro] ざあ―― ひとつの波が来る 足元に 白い文字 読もうとしたら 次の波が来て 消してしまった 「……わからない。」 海を見る その向こうの 空を見る 太陽は 何も言わずに 光っている そしてまた 風が吹く ひゅう―― 海が動く ざあ―― 新しい文字が こちらへ来る 今日もまだ 読めない。

