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Stasis Layer [混沌] #CF3E [STORY]

Cyber Force 3rd Evolution楽曲募集中 詳しくはこちらのURLを参照 https://suno.com/song/b7a0861c-96d3-4526-800b-38f88dc81ce9 混沌曲のプレイリストはこちら Vol.1 https://suno.com/playlist/7d4c3b67-4d3c-4538-a20d-f03ab313e6fe Vol.2 https://suno.com/song/3d281fd9-7751-4632-ac8e-3b550ce0e741 ストーリーのプレイリストはこちら https://suno.com/playlist/66e4584c-2bd3-47e6-91fb-f42f804c4642 前回はこちら https://suno.com/s/iTYxPgRfmZmbjRFl 《Stasis Layer》 【スカイシップ”NEXTA”内/医療ブロック内相談室】 数日が経過した。 この数日は世界の情勢の変化はなかった。 だが、この中枢区画での変化は確実に積み重なっていた。 医療区画の奥。 カプセルの中で、リオナは静かに眠っている。 生命反応は安定していた。 再生は順調で、四肢を含む肉体の修復は、ほぼ完了している。 ヴァルミラとセリアは医療スタッフにより医療ブロック内相談室に呼ばれていた。 医療スタッフ: 「再生プロセスは理想的です。覚醒は……時間の問題でしょう」 誰も否定しなかった。 セリアは椅子に座り、窓のない壁を見つめている。 数日前とは、明らかに違っていた。 取り乱すこともなく、言葉も通る。 セリア:「……リオナは、大丈夫なのね」 医療スタッフ:「はい、欠損していた右手足は完全再生し、もう少ししたら 目も覚められるでしょう。ただ、少し気になるところかあります。リオナさんのDNA情報に気になる箇所が見つかっています…」 ヴァルミラ:「それは、生命の危機とかそういうことはないのですか?」 医療スタッフ:「生命の危機や再生した手足に関しては全く問題ありません。ただし、生物としてDNAの一部書き換えが起こっているかもしれません」 ヴァルミラ・セリア:「……」 言葉にならない2人。 だが、リオナの危機的な状態は抜けつつあった。 そして数日後、ついにリオナが目覚めたとの連絡が入った。 【中枢維持区画/戦略モニタリングルーム】 大型ホログラムには、ヴァレンティア公国の現状が映し出されている。 瓦礫の撤去、生存者の救助、 臨時インフラの再構築。 進行は遅いが、確実だった。 アペンドラ:「復興は、想定よりは順調です」 DIMEN-TIA:「人的被害がこれ以上拡大していないのが大きいですね」 公国には、まだ正式な統治者はいない。 ヴァルミラは中枢に留まったままだ。 現在のヴァレンティアは、臨時政府体制。 最低限の行政機能だけが、かろうじて動いている。 ヴァルミラ:「……戻るべきだとは思っています」 DIMEN-TIA:「ですが、今はその段階ではありません」 否定ではない。 優先順位の確認だった。 アペンドラ:「しかし、ダークスローンはこれまでも様々な悪事を行ってましたが、交渉決裂くらいで一国を滅ぼしかねないような行為を行う人物では、少なくともなかったはず…」 ヴァルミラ:「確かに彼との交渉中、そこまでやるような人物には見えませんでした。あくまで交渉そのものは紳士的でした…」 DIMEN-TIA:「長い年月で彼自身の考え方が変わったのか、それとも…何か別の…」 アペンドラ:「あくまで推論の域にしかなりませんね…こればかりは彼の今後の動きを見るしかないですね…。私が30年前に彼を捕えていればまた別の未来があったのかも…」 DIMEN-TIA:「アペンドラ、そんなに悲観しないで…。私はあなた方に感謝しています。あなた達アルケリスの人々の協力がなければ、私はこの世界を維持できていなかったかもしれない…」 ヴァルミラ:「私もアペンドラ女史には、感謝してもしきれないほどです…。ジトリックスとあなたがいなければ、私達3人そしてヴァレンティアは存在していなかったかもしれません…。」 アペンドラ「……」 3人に長い沈黙が走る… そして、今回のダークスローンの真意とは… 【中枢維持区画/解析室】 机の中央に、コアが置いてある。 §∪ℕΘのコア。 解析は、すでに完了していた。 DIMEN-TIA:「結果は確定しました」 アペンドラ:「橙……ね…」 DIMEN-TIA:「ええ。橙のコアです。」 かつて存在した分類。 だが、それ以上の意味は、今は持たない。 DIMEN-TIA:「正体は分かりました。属性は”慈愛”。しかし――」 一拍。 DIMEN-TIA:「このコアで、今すぐ何かができるわけではありません」 アペンドラ:「AMAILを製造するためのエネルギーが、もう存在しない」 DIMEN-TIA:「ええ。環境も、資源も、置かれている状況も違います」 アペンドラ:「しかもこのコアを、ジトリックスの復活に使うこともできない。すでに属性を持つコアに別のコアを干渉させることは不可能…」 DIMEN-TIA:「どちらにしても、せっかく解析できたコアなので、何か利用する方法を考え出すのが先決かと…」 アペンドラ:「また新たな難問が増えたわね…」 過去の遺物。 それ以上でも、それ以下でもない。 少なくとも、今は。 【中枢維持区画/修復ドック】 最後の区画。 ジトリックスのボディが、静かに横たわっている。 外装は修復されていた。 内部構造も、ナノマシンによって再構築が完了している。 だが―― 動かない。 アルヴェイル:「本来なら、自己修復でここまで至るはずでした」 DIMEN-TIA: 「しかし、機能停止中」 アルヴェイル:「ええ。自前のナノマシンが起動していないため、外部からの修復に頼らざるを得ませんでした」 DIMEN-TIA:「ボディ修復は完了」 アルヴェイル:「……ですが、起動していません」 沈黙。 DIMEN-TIA:「“直った”と“動く”は、別です」 誰も反論しなかった。 アルヴェイル「しかも、コアの状態は変わらず 紫と黄色の混色のままです」 DIMEN-TIA「しかもアペンドラの魔力干渉も効かない状態とのことね…」 ラクリア「ジト…早く目を覚まして…」 エルフレア「アタシ達では、何もできることはないの…?」 リオナは、ほぼ再生を終えている。 セリアは、少しずつ落ち着きを取り戻している。 ヴァレンティア王国は、崩壊から復興へ向かい始めた。 コアの正体は判明した。 だが、今は使えない。 ジトリックスの身体は戻った。 だが、意識は戻らない。 世界は、前に進んでいる。 だが、 核心だけが、まだ動かない。 ――つづく https://suno.com/s/mLM6T3ZhsjfoEPQX