人混みをかき分けて 急ぐ背中を眺めていた 「早く行かなきゃ」と焦る心が 僕の袖を引くけれど 誰かを蹴落としてまで 掴みたい旗なんてない 勝敗のつかない場所にこそ 守りたいものがあるんだ 誰かに勝つことよりも 自分の中の何かを 裏切らないことを選ぶ 器用な近道が 手招きして笑っても 僕は僕を連れて 納得できる遠回りをいく 答え合わせはいつも ずっと先でいいと思ってた すり減った靴の底が 嘘をついてない証拠だから 「無駄だよ」と笑う声が 風に混じって消えていく 泥にまみれたこの道が いつか僕の誇りになる 最短距離の景色より 迷いながら歩いた この足跡を愛したい 正解なんて一つじゃない 後悔をしたくないだけ 胸の鼓動に嘘を吐かず 今日も遠回りをいく 立ち止まるたびに見えた 道端に咲く花の名前 寄り道をしたからこそ 出会えた震えるような夕焼け 全部僕の 宝物になったんだ 誰かに勝つことよりも 信じた自分自身を 裏切らないことを選ぶ どんなに時間がかかっても 辿り着く場所に意味がある 誇れる僕で笑うために 愛すべき遠回りをいく


