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針の筵で

V5.5

白い 光が やさしい 形で 刺さる 瞼の 裏に 星が 降る ひとつ ひとつが 尖って いる 笑うたびに 深く なる 痛みは 誰の ものでもない ふり 触れれば 傷つき 触れなければ 消える 針の むしろで 息をする 柔らかい ところから 壊れていく 守るほどに 解けていく 温かい 手のひらが 一番 冷たい 言葉は 丸く 並べられて 触れない 角だけが 残る 見えない 傷は 名前を 持たない 呼ぶ 声さえ 届かない まま 静かな 音で 少しずつ 刺さる 針の むしろで 笑ってる 何も ない 顔で 痛みを 覚えない ふりで 痛みだけ 増えていく 光に 近づくほど 逃げ場が なくなる 抜けない ままの 針を 誰にも 見せずに それでも 手を 伸ばしてしまう