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蜜月

[Intro] お前は 昔から 月を眺めるのが 好きだったね ……冷えるよ こちらへ おいで [Verse 1] 朝餉の湯気に ほどける髪 眠たげな目を 細めて笑う 器を寄せれば 袖が触れて 何でもないような 朝が来る 春には花を 夏には風を 秋には月を 冬には手を ひとつずつ お前と分けて いつしか 年月を重ねていた [Chorus 1] 昨日も見たと 笑われようと 今日の笑顔は 今日のもの 眠る前にも 朝になっても 傍にお前が いるのが嬉しい 月は遠くで 照らせばよいよ 夜の寒さは こちらへおいで [Verse 2] 時々 お前は 宵の庭 ひとり静かに 月を見る 私が呼べば 振り向くけれど その前の顔を 私は知ってる 「何を見ていた」 そう尋ねることも できるのでしょう けれど 「冷えるね」と 羽織を掛ければ お前は いつものように 笑ってくれる [Chorus 2] 月に見惚れて おりましても 私が見ているのは お前だけ 何を想うか 聞かぬ代わりに その笑顔だけ こちらへおくれ 言葉にせずとも 分かることなら 言葉にしないで おきましょう [Verse 3] 喧嘩をしたこと ありましたかね 思い返しても よく分からない お前が俯けば 怒れなくなる ならば 甘い菓子でも 分ければよい そんなふうにして 幾年も お前と暮らして 参りました 若い頃より 皺が増えても 私には今が いちばん綺麗だ [Bridge] 寂しい時には ここへおいで 寒い時には この手を取って 嬉しい時には その笑顔を いちばん近くで 見せておくれ それくらいは 欲張っても よいでしょう [Final Chorus] 幾夜重ねて まだ足りぬほど 明けてまた見る 君の顔 今宵も 明日も そのまた先も 隣で歳を 重ねましょう 月から目を離し 私を見上げて お前が笑う そのたびに 惚れて添うなら 千夜も一夜 明けてまた見る 君の顔 [Outro] 「まだ月を見ていたいですか」 ……そうか では もう少しだけ ここにいよう ……冷えてきたら こちらへおいで