
潮の彼方に立つ者 ― St. Michael’s Mount ―
[Intro / Male Choir, distant] Sancte Mickael, defende nos… In mari, in luce, ora pro nobis… [Verse 1 / Female Vocal] 夜と朝との 狭間の海 まだ星ひとつ 残るころ 網を曳く手を 止めた漁師(りょうし)は 岩山の上を 見上げていた 波ではない 炎でもない 暁(あかつき)よりも 白いもの 名を呼ぶ前に 鐘は鳴り 海鳥(うみどり)たちは 空へ消えた [Pre-Chorus] 誰が立つ あの岩の上 翼に朝を受けながら [Chorus / Female Vocal & Choir] 海よ 道をひらけ 風よ その名を運べ 潮の彼方に立つ光 夜を断ち切る 暁の剣(つるぎ) 潮が満ちても 消えはしない 千年の波が 砕けても 西の海より 鐘は告げる ここは ミカエルの山 [Interlude — Celtic Harp / Low Strings] [Verse 2 / Female Vocal] 潮が退(しりぞ)けば 道は現れ 人は祈りを 胸に歩く けれど夕べの 鐘が響けば 海はふたたび 門を閉ざす 石段を打つ 雨と潮風 名もなき祈り 積もる壁 王も漁師(りょうし)も 旅する者も 同じ頂を 目指してゆく [Pre-Chorus / Choir] 海に隔てられ 海に結ばれ 岩はただ そこに在(あ)り続ける [Chorus] 海よ 道をひらけ 風よ その名を運べ 嵐の彼方に立つ光 恐れを見つめる 暁(あかつき)の瞳 城が朽ちても 消えはしない 祈りの声が 絶えてもなお 西の海より 鐘は告げる ここは ミカエルの山 [Bridge / Low Male Choir] 岩の下には 古き夢が眠る 巨(おお)き影の 足跡を 大地は いまも覚えている 人の名よりも古い海 聖者の名よりも古い風 それでも朝が訪れるたび 新しい光が 岩を照らす [Spoken / Female Vocal, quiet] 恐れるな 潮は、また退(しりぞ)く。 道は失われたのではない いまは海の下にあるだけだ… [Instrumental — Strings / Harp / Pipes] [Final Chorus / Female Vocal & Full Choir] 海よ 道をひらけ 風よ この声を運べ 潮の彼方に立つ光 空と海とを ひとつに結べ 潮が満ちても 道は眠る いつかふたたび 現れる 千年の果ての 旅人へ 鐘よ その場所を伝えて 東に昇る 朝を背に 西なる海を 見つめながら 岩の頂に 今も立つ 名もなき者を 守るために [Outro / Female Vocal & distant Choir] 潮は満ち 潮は退(しりぞ)き 道は消え また生まれる Sancte Mickael… Sancte Mickael… 海の彼方に 光は立つ

