
割れたスマホケースで 通知の埃がカラカラ鳴る 消えたチャットの亡霊たち でも君のアクキーは笑ってる 「ねえ、起きなよ」って、聞こえるみたい 割れた窓が並ぶ、誰もいない教室 スマホは真っ黒、夜みたいに眠ったまま だけどケースに揺れる、君のアクリルの小さな影 ふわり ゆれて まるで「まだここだよ」 ひび割れた画面の向こう側 ポラロイドの私たちが眠ってる 君はピースで、飴みたいな笑顔 私は今もそっと言う「見てて、聞こえる?」 電波もないし、返事もない 明日が来るかも分からない でもこのケースを握れば 世界が終わってない気がするんだ 画面に落ちる 砕けた太陽 きらめく火花 君が笑うみたい 静けさと粉塵の世界でも 思い出はまだ、あたたかい脈を打つ スマホは死んでるけど 愛は呼吸して 私は歩く 一歩、二歩、三歩 見ててよ 親友の君に まだ前へ進んでるって 崩れた校庭、靴がかすかに鳴って アクキーが跳ねる、スキップしてるみたい 世界は灰色でも、透明な笑顔は 埃の空を ひとすじの光で切り裂く 夕暮れは割れて、色がこぼれて ポラロイドは鮮やかなまま この世界が声をなくしても 「大好きだよ」は、ここで震えてる 電波もないし、返事もない でもスマホは捨てたりしない この手で持てば ほらまた 一緒に下校するみたいだよ 画面に落ちる 砕けた太陽 きらめく火花 君が笑うみたい 静けさと粉塵の世界でも 思い出はまだ、あたたかい脈を打つ スマホは死んでるけど 愛は呼吸して 私は歩く 一歩、二歩、三歩 見ててよ 親友の君に まだ前へ進んでるって 「君がいないなら このケースごと連れていく 空が落ちても 写真だけは守るよ 誰もいなくなっても 大丈夫 君はこの笑顔で生きてる」 画面に落ちる 砕けた太陽 きらめく火花 君が笑うみたい 泣いてもいいし 独りでもいい 光る場所まで 歩いて行くよ スマホは死んでるけど 愛は呼吸して ひび割れた世界の中で 私は生きる ふたりの明日のため

