Song Cover Image

白紙の午後

+ Show full styles
V5

窓の外だけ 夏になってる 画面の中では 文字が増えてる 少しだけ黙って 海のこと考える 朝からずっと机の前 タスクをひとつ またひとつ片づけ コーヒーはぬるい 肩は重い でも空だけはやけに青い 返信を書く 確認をする 同じ言葉を何度も使う 「お世話になっております」 その外側で波が鳴る ブラウザ閉じても 頭は残る 通知の音だけ 少し遠ざかる ほんとは今日くらい 何も決めずに出かけたい 潮時だから 仕事を閉じる 白紙の午後に 水色が滲む シャチの背中で オフライン 時計の針まで 泳がせたい 波だけオンで 通知はミュート 進まない午後が ちょうどいい 何者でもない顔でいる 画面の青から 海の青へ行く 締切はまだそこにある 明日の自分に少し渡す 砂に足あと 風に髪 濡れた袖口 光る波 うまくやることばかりで 少し疲れた日もあるね だから今日は言葉少なめ 水面の揺れにまかせるだけ 生産性とか 効率とか 海にはたぶん関係ない 浮いてるだけで それでいい そういう時間がたまにいる 遠くでボールが揺れている 誰かの声が薄く滲む 戻らなくてもいいような 戻れるからいいような 潮時だから 仕事を閉じる 白紙の午後に 水色が滲む シャチの背中で オフライン 時計の針まで 泳がせたい 波だけオンで 通知はミュート 進まない午後が ちょうどいい 何者でもない顔でいる 画面の青から 海の青へ行く 返事はあとでいい 理由もなくていい 浮かんでるだけで 今日は足りてる 夕方になって 体温が冷めて また少しだけ 息がしやすい 潮時だから 仕事を閉じる 白紙の午後に 夕陽が滲む シャチの背中で オフライン 時計の針まで 泳がせたい 波だけオンで 通知はミュート 進まない午後が ちょうどいい 何者でもない顔でいる 画面の青を 海へ返しに行く 明日のことは明日に置く 今日の光は今日に置く シャチの背中で揺れている 仕事より少し遠い場所 ぷかぷか ゆらゆら 何も進まないまま ちゃんと戻ってくる