
窓を少しだけ開けて 白いカーテンがゆれる 部屋のすみに残る 洗濯物と午後の名残り 洗ったシャツの袖が まだ少し冷たくて憂鬱だけれど 何も起きないことが 今日はうれしかった 空はまだ決めてない 降るのかやめるのか そのあいだの静けさを ただいまは感じていたい 雨待ちの窓 息をひそめる 雨待ちの窓 このままでいい 雨待ちの窓 胸がほどける 雨待ちの窓 やさしい前ぶれ ベランダの植木鉢から 土のにおいがして 通りすぎる自転車の 音だけが耳に残る 夕飯の買いものまで 少し遠回りして濡れないうちに帰る いつもとちょっと違う そんな予定でいい 雲が低くなるたび 言葉は少なくて 見上げた先のどこかで 季節が変わってく 雨待ちの窓 息をひそめる 雨待ちの窓 このままでいい 雨待ちの窓 胸がほどける 雨待ちの窓 やさしい前ぶれ 湿った空気と濡れた窓 指先でそっとなぞる ため息みたいな風が 何も言わず通り抜ける 何も満たさなくても 変わらない夜へ この静けさのまま 連れていって 雨待ちの窓 息をひそめる 雨待ちの窓 このままでいい 雨待ちの窓 胸がほどける 雨待ちの窓 やさしい前ぶれ 雨待ちの窓 今だけの匂い 雨待ちの窓 心に残る降る前の空

