
心が導く力【装甲戦士ガルド21】
[Intro] 消えかけた 意識の中 何もかもが ほどけていく [Verse] 終わるはずの その瞬間 声が響いた 遠くから ここにはいない はずなのに 確かに聞こえた [Pre-Chorus] 大切な約束が その想いが すべてをつなぎとめる [Chorus] まだ終わらない ここで終わらない この想いがある限り 壊れかけても 消えかけても 俺はまだここにいる [Post-Chorus] I’m not alone I’m not alone I won’t let go of what I hold [Verse 2] ひとりだと 思っていた ずっとひとりで 戦ってた でも違った 心の中に 残っていたもの [Pre-Chorus] 支えられてた そのすべてが 今つながっていく [Chorus] この力は 俺のものじゃない すべてが集まったもの 守りたいと 帰りたいと そのすべてがここにある [Bridge] 何かを捨てることが 正解じゃない すべてを 連れていく [Breakdown] ……答えは [Build-Up] ここにある [Final Chorus] この心が 導いていく この想いがある限り 大切な人を 守るため 俺は帰ってみせる [Post-Chorus] I’m not alone I’m not alone I will go back to where I belong 【End】 【Episode Story】 【第21話・心が導く力】 夜。幼馴染の部屋。窓の外には、澄んだ夜空が広がっている。 彼女は机の前で両手を強く握りしめる。その指先が震えている。 「……お願い……」 かすれた声。 「お願いだから……帰ってきて……」 涙が頬を伝う。震えている。 「……神様……」 小さく、ためらうように。唇が震える。息を吸う。 「……あの人を……」 声がかすれる。 「無事に帰してあげてください……」 涙が落ちる。 「生きて帰ってきてほしい……」 手をさらに強く握る。 「約束したんです……絶対帰るって……」 声が震える。 「だから……その約束を守らせてあげてください……」 言葉が崩れる。 「……置いていかないで……」 絞り出す。 「一人にしないで……」 息が乱れる。 「まだ……何も伝えてないのに……」 涙が止まらない。 「まだ一緒にやりたいことも……いっぱいあるのに……」 顔を上げる。夜空を見つめる。 「だから……お願い……」 小さく。 「……無事に帰ってきて」 祈る。その瞬間。夜空を、ひとつの光が横切る。流れ星。 それは一瞬だったが、だが、確かに―― 炎の中。白に染まった世界。すべてが消えかけている。その中心で――主人公の意識が沈んでいく。 (……終わる……?) 境界が曖昧になる。自分が、自分でなくなる感覚。 そのとき―― 「……帰ってきて」 声が聞こえた。自分が一番大切に思っている人の声。ここにはいないはずの声が届いた。 (……今の……) 次の瞬間。雷撃!だが――ガルドの体がわずかに動いた。それはほんの一瞬だったが攻撃の軌道がずれ、光がかすめる。 王の目が細くなる。 「……?」 違和感。初めての。主人公は息を呑む。 (……避けた……?) 理解が追いつかない。だが、はっきりと分かる。 (まだ終わっていない。) 思い出す。幼馴染との約束。 「絶対、帰ってきて」 胸が強く脈打つ。 (……俺は……) 幼馴染の涙。笑顔。そして、その想い。 (おれは、あいつを守りたい…) だが。それだけじゃない。 (……違う、俺も……守られてたんだ) 気づく。自分はずっと、一人で戦っているつもりだった。 (……でも、違った……) 幼馴染。幼馴染の父。記者。自分を信じてくれた人たち。支えてくれた存在。 (俺は……一人じゃない!) 拳を握る。 (俺には……戻れる場所、いや、戻らないといけない場所があるんだ!) はっきりと。 (……帰りたい、人間として!) 拳を握る。 (あいつのところに!) その瞬間!胸のリアクターが脈打つ。 ドン――ドン――ドン―― 今までと違う発光。しかし、主人公にははっきり分かった。 ガルドシステムがその想いに応えているのを! (……なんだ……この感覚……) 胸の奥から、感情が溢れる。消えかけていたはずのもの。恐怖。迷い。守りたい想い。すべてが戻ってくる。リアクターの光が膨れ上がる。澄んだ青。そこに――別の光が混ざる。異質なエネルギー。オルディアの王の弟の力。だが、拒絶しない。人間の心の力とオルディアの力がリアクターに集まる! 次の瞬間!リアクターから光が噴き上がる! 奔流。エネルギーが体中へと流れる。血管のように。回路のように巡る! 装甲が再構成される。砕けた部分が修復される。だが、それだけではない。装甲の形がより洗練される! 無駄が削ぎ落とされる。 (……これが、ガルドシステムの力……。感情を増幅して、物質化するという…) 一拍。 (なら……、俺のこの想いは……!) 強く。 (力になる……!) 青い閃光が爆発する。だが崩れない。すべてが一つにまとまっていく。 炎の中。そこには、新たなガルドが立っていた。 王の表情が、変わる。 「……待って」 一歩、下がる。 「今の……何?」 視線が揺れる。 「ガルドシステムは……感情を増幅して物質化する装置だ……。それは作った僕が一番理解している……でも……」 主人公を見つめる。 「さっきまで……君は『オルディアに近づいていた』はずだ!」 一拍。 「なのに……」 目を見開く。 「人間に戻ってる……?」 理解が追いつかない。 「……ありえない!」 首を振る。 「オルディアの力を使えば、人間にはもう戻れないはずなのに!」 リアクターを見る。 「なのに……これは……」 息を呑む。 「融合……?いや違う……。再構成……?」 声が震える。 「ガルドシステムが……取り込んでいる……?オルディアの力も……人間の感情も……全部……」 言葉が途切れる。 「……新しい形に……?」 沈黙。 「そんなこと……成立するはずがない……!」 主人公が一歩踏み出す。静かに。だが、確かに。 「理屈じゃない!」 視線をまっすぐ向ける。 「これは――この力は、俺が守るための力だ!」 炎が揺れる。王が、初めて警戒の色を見せる。 二つの存在が、再び向き合う。 戦いの最後の時が近づいていた。


