雑踏の中で立ちつくす 焦燥とした眼差しには 誰の声も届かない 意識は無音の深層と共に 散らかった記憶と 纏まらない思考 もう全部消してしまおうと 静かに瞳を閉じた 何処にでも居るようで 何処にも存在しない 陽炎のように揺れる身体は 夕闇に溶けて消えていく ただ触れないで欲しいと そう言っても伝わらないから 宙吊りの自分に別れを告げて 全てを切り離した 赤い街並みの中で 影だけが揺らいでいる 誰かが欲しい訳じゃない 誰かに必要とされたい訳じゃない 何も望んではいないのに 赤い鎖は繋がれたままで ただ触れないで欲しいと そう言っても伝わらないから 宙吊りの自分に別れを告げて 全てを切り離した 赤い街並みの中で 影だけが揺らいでいる 宙吊りの自分に別れを告げて