06|祭囃子 [Intro] ドン ドン 響く太鼓 しゃらり 三味の音が跳ねる 提灯揺らす 夜の風 さあ 祭りはこれから [Verse 1] 下駄の音 石畳を鳴らして 浴衣の袖が 人波に揺れる 焼けた醤油の香り 綿あめの雲 金魚の赤が 水面を泳ぐ 遠く近く 重なる笑い声 笛の音まで 夜を駆けてく 知らない誰かも 同じ顔して 今だけの夏に 浮かれてる [Pre-Chorus] カラン コロン 足音が混ざって ドンドコ ドンドコ 胸まで響いて 終わらないでなんて まだ言わないけど この夜が少しだけ 愛しくなった [Chorus] 祭囃子にさらわれて 今夜は夏に溶けてゆく 赤い提灯 揺れる影 笑い声まで踊ってる 祭囃子よ もっと鳴れ 夜空の下を染めるほど 一瞬だけの賑わいを 忘れないように ドン ドン ドン 響け 夏の夜 [Verse 2] 射的の音 呼び込みの声 りんご飴には月が映って ラムネの瓶を傾けたら ビー玉ひとつ 涼しく鳴った 人混みを抜け 振り返れば 提灯の川が続いてる 何でもないこんな景色ほど いつか恋しくなるのかな [Pre-Chorus] カラン コロン 夜は深くなって ドンドコ ドンドコ 鼓動も急いで 楽しい時間ほど どうしてこんなにも 終わりの気配まで 連れてくるんだろう [Chorus] 祭囃子にさらわれて 今夜は夏に溶けてゆく 笛も太鼓も 三味の音も 夜いっぱいに重なって 祭囃子よ もっと鳴れ 忘れてしまわないように この瞬間を閉じ込めて 夏の真ん中へ ドン ドン ドン 響け 夏の夜 [Bridge] わっしょい―― 遠くで声が上がる 太鼓が鳴る 笛が鳴る 三味線が駆ける 笑い声 下駄の音 呼び込みの声 全部が混ざって ひとつの夜になる ああ 今年も夏が ここにいる [Final Chorus] 祭囃子にさらわれて 夜は眩しく揺れている 赤も青も 金の灯りも 瞳の奥に焼きついて 祭囃子よ 鳴り響け この夜が終わるその前に もう少しだけ あと少しだけ 夏の中にいさせて ドン ドン―― ドン―― [Outro] ……ふいに 夜空を見上げた さっきまで近かった 太鼓の音が 少し遠くなる 人々の声も 三味線の音も ゆっくり 夜の向こうへ 静かになった空に 遠くで―― ドン…… 誰かが足を止める 誰かが空を指さす そして 暗い夜を裂くように ひゅるり――