
アサイー! Força! Selva! Vitoriosa! 一九〇八 笠戸丸の甲板に 潮風が白く凍りつく 錆びた鉄の匂い。 サントスの桟橋は 赤土の熱気に霞み 見知らぬ大陸のざわめきが 胸を焦がしていた。 群青の海原を背に 握りしめた鍬の柄 誰も行かぬ奥地へと ただ前を向いた。 アマゾンの泥濘に足を取られ 夜毎のスコールが肌を打つ。 ヤシの幹を仰ぎ見れば 揺れる漆黒の粒 目覚めの刻。 Bate forte, coração! 遥かな波涛を切り裂いて 天蓋の頂きに実った 深紫の真珠! アサイー! 熱い雫が 身体を貫く Força da selva! 渇いた喉を潤し 命の炎が燃え上がる! Yeah! Oi! Oi! Força! トメアスーの深き緑 混農林業の知恵 単一の畑を捨てて 森と共に生きる道。 胡椒の影にヤシを植え カカオの枝が伸びる 百年の歳月が 荒野を豊かな園へ変えた。 先人たちの流した汗は 土の養分となり 甘美な果肉の奥底で 誇り高く息づく。 大地と交わした固い誓い 国境を越えて届く紫の波。 樹冠を抜けて射し込む太陽 今こそ解き放て この鼓動! Canta, vida! 海を渡りし種子たちが アマゾンに根を張り咲かせた 共生の樹! アサイー! 黒き宝石 世界を照らし出せ Vitoriosa! 受け継がれし魂よ 歓喜のステップを踏み鳴らせ! ……遠き 波の 音…… ……海を渡った 名もなき勇者たちへ…… ……捧げる 一房の 紫の 祈り…… アサイー!! Força! 永遠の太陽の下で 地球の裏側を結んだ 百年の絆! アサイー! 紫の血潮が 未来を切り拓く Glória! Amazônia! 大地を蹴り上げろ 命の祝祭は終わらない! Oh vida! アサイー! Força! アサイー!

