
還ろう 名前のない場所へ 痛みさえ ほどける場所へ あなたと私を 隔てたものを 静かに 手放して 触れた指先 温かいのに 胸の奥には 届かなくて 同じ言葉を 交わすたび 違う景色を 見ていた 愛するほどに 遠くなる その距離を 孤独と呼んだ もしも心に 壁がなければ 傷つくことも なかったのかな ならばすべてを 手放せばいい ひとつに ひとつに ほどけてゆく あなたも 私も 境界の向こう 私をなくせば あなたを失わない 涙も痛みも ひとつに溶けて さよならのない 永遠の中 もう誰も もう誰も ひとりではない 境界の向こうへ 名前さえ いらない場所へ 知らない海を 覚えている 見知らぬ町が 懐かしい 知らない母の 優しい声 それさえ 胸に残ってる 誰かの傷を 夢に見て 誰かの恋を 覚えてる これは誰の記憶 どこまでが私 問いかけた声も 溶けてゆく 確かめなくていい 分けなくていい すべてここに あるのだから ひとつに ひとつに 溶けてゆく あなたの涙も 私の痛みも 誰かの記憶が この胸にある 分けなくていい 隠さなくていい 境界を越えた 永遠の中 もう誰も もう誰も ひとりではない We are one 境界を越えて 最初の場所へ 還ろう 私が私だったから あなたを あなたと呼べた 届かないから 手を伸ばした わからないから 愛した 孤独はきっと 間違いじゃなかった それでも今は それさえ いらない さようなら 私だったもの ひとつに ひとつに 還ってゆく 名前も 記憶も 光の向こう 始まりもなく 終わりもなく 別れさえない 静かな海へ 誰も傷つかない 誰も失わない もう誰も もう誰も ひとりではない 永遠へ 永遠へ ひとつになって もう ひとりではない 名前はない 境界もない さよならもない もう ひとりになることもない...

