Song Cover Image

Rainfall Mirage

ネオンの街に 雨が落ちて 傘の群れだけが 揺れていた 人の波に紛れ あなたと出会う 滲む光に 二人は重なった アスファルトに映る 赤いテールランプ 水たまりに溶ける 微笑みの記憶 「私を愛して、それでもいいの?」 雨に消える声が 胸を刺した 逃げ場のない雑踏で 差し伸べられた手を握った その温もりは確かで 世界さえ変えられると信じた 交差点を渡る 二人の影は 街灯の下で 寄り添っていた 濡れた髪に触れた指先 永遠を願ったのに 今は幻 雨音に溶けて 消えてゆく あの日の笑顔が まだ離れない 振り返りもせずに あなたは去った 人の波に呑まれ 遠ざかっていく 追いかけた足取り 信号に遮られ 私は雨に濡れ 立ち尽くすだけ 「どうして愛してくれないの?」 声にならず 夜に落ちた 繋いだはずの手はもうなく 冷たい雨が答えを告げる ビルの 狭間で ひとり彷徨い 流れる涙は 雨に隠して 交わした言葉は 砕け散り 夜景の底に 私は沈む 傘の下で 笑ってた二人が 記憶の中で 崩れ落ちていく サイレンが滲む 街の遠吠え スクリーンに映る 過ぎた日々の影 誰も気づかぬまま 時間が流れる 問いかけはやがて独り言になり 「それでも…それでも…」と反響する ネオンの光が 涙で滲み 笑い声はもう 戻らない 雨に濡れて 壊れた約束 街の灯りが 嘘のように霞む 「愛して、愛して、愛してよ」 残響だけが 夜に響いた 雨音に溶けて 消えてゆく 私の声を あなたは知らない