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夕暮れに沈む海の色

V4.5-ALL

橙(だいだい)から 桃色(ももいろ)へ 藤色(ふじいろ)に 溶けていく 白い壁(かべ)が 片側(かたがわ)だけ 茜(あかね)に 染まる 屋根(やね)も 帆(ほ)も 桟橋(さんばし)も おなじ 橙(だいだい)に 沈(しず)む 一刻(ひととき)ごと 街(まち)の色(いろ) そっと 移(うつ)ろう 暮(く)れていく 海(うみ)の色(いろ) 追(お)いつけない ほど きれいで 鉛筆(えんぴつ)も 言葉(ことば)も 今(いま)は しまっておくよ 水平線(すいへいせん)に 陽(ひ)がふれて ひかりが ゆっくり 吸(す)われてく 最後(さいご)の ひとかけら 沈(しず)んで 藍(あい)が 滲(にじ)む いつでも 来(こ)られると 思(おも)うと 結局(けっきょく) 来(こ)ないものでしょ だから 今日(きょう)の この空(そら)は きっと 当(あ)たりだね ぽつり ぽつりと 灯(あか)りが 足元(あしもと)の 街(まち)に ともる 頭(あたま)の上(うえ)で 灯台(とうだい)が ぼう、と 灯(ひ)を 入(い)れる おかえりなさい 帰(かえ)る船(ふね)へ おやすみなさい 沈(しず)んだ陽(ひ)へ 暮(く)れていく 海(うみ)の色(いろ)を ただ いっしょに 見(み)ていた