
[Intro] 午前(ごぜん)五時(ごじ) 青(あお)い信号(しんごう) まだ誰(だれ)も渡(わた)らない街(まち) ガラスの向(む)こう 揺(ゆ)れた気配(けはい) 振(ふ)り向(む)く理由(りゆう)は なかった [Verse 1] 濡(ぬ)れた歩道(ほどう)に 残(のこ)る足音(あしおと) 夜(よる)の輪郭(りんかく)が ほどけていく 名前(なまえ)のない 小(ちい)さな違和感(いわかん) 触(ふ)れないままで 近(ちか)づいてくる オレンジ色(いろ)の 点(てん)と点(てん) フェンスの向(む)こうで 滲(にじ)んでいた 通(とお)り過(す)ぎた その後(あと)に なぜか私(わたし)は 立(た)ち止(ど)まる [Pre-Chorus] 何(なに)も変(か)わっていないのに 同(おな)じ景色(けしき)が 少(すこ)し遠(とお)い 消(き)えかけた 微(かす)かなノイズ 消(け)さないままで 耳(みみ)を澄(す)ます 正(ただ)しいはずの この距離(きょり)が 今朝(けさ)だけ少(すこ)し 痛(いた)かった [Chorus] まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ 届(とど)かないまま 揺(ゆ)れている 金木犀(きんもくせい) 金木犀(きんもくせい) 呼(よ)んでいないのに 振(ふ)り向(む)いた まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ 夜明(よあ)けの色(いろ)が 滲(にじ)んでいく 忘(わす)れたはずの 何(なに)かだけ この指先(ゆびさき)に 残(のこ)ってる [Verse 2] 高架下(こうかした) 途切(とぎ)れた音(おと) 一秒(いちびょう)遅(おく)れの ガラスの私(わたし) 拾(ひろ)い上(あ)げた 小(ちい)さな花(はな) 掌(てのひら)の上(うえ)で 静(しず)かに眠(ねむ)る 記録(きろく)の端(はし)に 残(のこ)る空白(くうはく) 埋(う)めようとして 手(て)を止(と)めた 確(たし)かめるほど 遠(とお)ざかる それでも まだここにいる [Pre-Chorus 2] 赤(あか)いランプが 瞬(またた)いて 小(ちい)さな誤差(ごさ)を 告(つ)げている 窓(まど)を伝(つた)う 水滴(すいてき)を 数(かぞ)えることも 忘(わす)れてた [Chorus] まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ 見(み)えないままで 近(ちか)づいてく 金木犀(きんもくせい) 金木犀(きんもくせい) 呼(よ)んでいないのに 振(ふ)り向(む)いた まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ 朝焼(あさや)けの色(いろ)が 広(ひろ)がって 失(な)くしたものも 知(し)らないのに なぜか少(すこ)し 惜(お)しかった [Bridge] 始発(しはつ)電車(でんしゃ)が 遠(とお)ざかる ガラスに映(うつ)る もう一人(ひとり) 触(ふ)れようとして 触(ふ)れなかった 指(ゆび)の隙間(すきま)に 朝(あさ)が来(く)る 解析(かいせき)を止(と)めた その後(あと)も 何(なに)かがずっと 続(つづ)いていた [Final Chorus] まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ 届(とど)かないまま 歩(ある)いていく 金木犀(きんもくせい) 金木犀(きんもくせい) 名前(なまえ)を知(し)っても 振(ふ)り向(む)いた まだ まだ 香(かお)りの先(さき)へ オレンジ色(いろ)が ほどけていく 消(き)えてしまう その前(まえ)に もう一度(いちど)だけ 息(いき)をした [Outro] 午前(ごぜん)六時(ろくじ) 青(あお)い信号(しんごう) 誰(だれ)もいない 交差点(こうさてん) もう香(かお)りは しないのに 私(わたし)はまだ 振(ふ)り向(む)く

