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幕間よ、明けろ

V6

拍手の残響が壁に沈む 舞台を降りればただの男 空いた椅子の列を眺め 数えてないふりが上手くなる 汗を吸い込んだシャツの襟 引きはがせば夜が流れ込む さっきまで誰かを生きていた その熱だけがまだ消えない 台本にない沈黙ばかり 持て余すまま時は過ぎる だけどあの光が落ちたとき 世界は確かに息をした 幕間よ、明けろ まだ声がここにある 埋まらない席の向こうまで この時を届けたい 幕間よ、明けろ 明日が見えなくたって お前が残したあの光が 俺を何度でも立たせる 赤い信号で立ち止まり 夜の隙間に星を探す 暗転じゃなく薄れてゆく あの灯りを思う ほんの数秒残った熱が 台詞の音を変えていった 褒める言葉は足りなくて 結局また黙って歩く 季節に置いていかれても 名前を呼ばれない夜でも 二つの影が重なるたび まだ次へ行ける気がした 幕間よ、明けろ まだ声がここにある 埋まらない席の向こうまで この時を届けたい 幕間よ、明けろ 眩しい未来じゃなくていい お前が残した細い光を 俺は信じて立っていたい 役の名前なら叫べるのに 自分のことは語れない 言えないままのありがとうが 喉の奥で熱を持つ 何度幕が下りたって この胸の火は消えなかった 幕間よ、明けろ まだ声がここにある 叶わない夜も連れていく 全てこの胸で引き受けて 幕間よ、明けろ 光は嘘をつかない お前が照らすその場所で 俺は何度でも生き直す 幕間よ、明けろ 幕間よ、明けろ この時が届くその日まで