
[Intro] 白(しろ)い粒(つぶ)が 黒(くろ)いタクシーの屋根(やね)で跳(は)ねた 拍手(はくしゅ)の向(む)こう 私(わたし)は信号(しんごう)を待(ま)っていた [Verse 1] 土曜(どよう)の夕方(ゆうがた) 小(ちい)さな式場(しきじょう)の裏口(うらぐち) 紙袋(かみぶくろ)を抱(かか)えた人(ひと)たちが 同(おな)じ名前(なまえ)を笑(わら)って呼(よ)ぶ 白(しろ)い服(ふく)のふたり スマホの画面(がめん)で切(き)り取(と)られて 私(わたし)はイヤホンを外(はず)したまま 遠(とお)い低音(ていおん)だけ聞(き)いていた コートの袖(そで)に ひと粒(つぶ)だけ残(のこ)った米(こめ) 払(はら)えばいいのに なぜか指先(ゆびさき)が動(うご)かなかった [Pre-Chorus] 約束(やくそく)なんて ひとつもしていないのに 「いつか」の二文字(ふたもじ)だけ まだ消(け)せずにいる [Chorus] あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 私(わたし)の袖(そで)で まだ白(しろ)い まだ白(しろ)い あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 祝福(しゅくふく)の外側(そとがわ)で 私(わたし)だけ 靴音(くつおと)を数(かぞ)えてた [Verse 2] 受付(うけつけ)の鍵(かぎ)を開(あ)けて 予約表(よやくひょう)に線(せん)を引(ひ)く 三番(さんばん)スタジオのドア越(ご)しに 誰(だれ)かのギターが鳴(な)っている 灰皿(はいざら)のそば 冷(つめ)えた缶(かん)コーヒー 「お疲(つか)れさま」と言(い)う声(こえ)を 今日(きょう)も同(おな)じ角度(かくど)で返(かえ)す ポケットの中(なか)に あの米(こめ)を入(い)れたまま レシートに包(つつ)んで 捨(す)てる場所(ばしょ)を探(さが)していた [Pre-Chorus] あなたの横顔(よこがお)を 思(おも)い出(だ)したんじゃない そこにいたかもしれない 私(わたし)を見(み)ただけ [Chorus] あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 私(わたし)の袖(そで)で まだ白(しろ)い まだ白(しろ)い あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 笑(わら)う人(ひと)の後(うし)ろで 私(わたし)だけ 息(いき)を浅(あさ)くしていた [Bridge] 駅前(えきまえ)のベンチ 片方(かたほう)だけ濡(ぬ)れた傘(かさ) 終電(しゅうでん)の時刻(じこく)を見(み)て ポケットを開(ひら)く 白(しろ)いひと粒(つぶ) 掌(てのひら)に乗(の)せたら あまりに軽(かる)くて 笑(わら)いそうになった あなたの隣(となり)にいたかもしれない私(わたし)を 靴底(くつぞこ)で踏(ふ)んだ それでも米(こめ)は 小(ちい)さな音(おと)しか立(た)てなかった [Final Chorus] あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 私(わたし)の袖(そで)で もう白(しろ)くない もう白(しろ)くない あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー 拾(ひろ)わないまま歩(ある)いてく 私(わたし)の夜(よる)は 私(わたし)が選(えら)んでいい あの日(ひ)見(み)た あの日(ひ)見(み)た ライスシャワー きれいだった だから痛(いた)かった ただ、それだけでいい [Outro] 午前(ごぜん)一時(いちじ) 自動(じどう)ドアが閉(し)まる 靴(くつ)の裏(うら)に残(のこ)った粒(つぶ)を 街(まち)が静(しず)かに連(つ)れていく

