
肉ならだいたい 愛せるけれど 内臓だけとは 分かり合えない 貝とかウニとか アワビとか 世間の御馳走 守備範囲外 葉っぱは食えるで 野菜やろ? それ以上なにを 望むんや こんな俺でもデカくなった 理由は知らんが 育ったわ 大人になれば いつの日か 味覚も勝手に育つとか 誰が決めたんや そんなこと 嫌いなもんは 嫌いやねん 子どもの舌で 大人になった ビール片手に 寿司を見ている 食えないものより やっかいなのは 言えない言葉が 増えたこと 笑って飲み込む そのたびに 本音の味まで 薄くなる 好きなもんくらい 好きと言わせろ Tonight, I just want some pizza. 今日は何食べる? 聞かれたから 迷わず焼き肉 そう答えた じゃあ寿司にしよう――なんでやねん 俺の焼き肉 どこ行った 好きなの頼んで 言われたから ようやく自由が 来たはずが 大将おまかせ 2人前 俺の希望は また消えた 綺麗に並んだ にぎり寿司 たぶん旨いのも 分かってる 分かることと 食えること そこには深い 溝がある 子どもの舌で 大人になった 減らない皿と 減ってくビール わがままなのか 不器用なのか 答えは今でも 分からない 苦手なものを 噛み締めるより 言えない本音が 喉につかえる そんな夜くらい 好きと言わせろ Tonight, I just want some pizza. 大人になるって 嫌いなものまで 笑って食えることなんか? 違うやろ 飲み込んだ言葉 飲み込んだ本音 腹いっぱいになるほど もう食ってきたんや 子どもの舌で 大人になった それでも別に ええやないか 食えないものなら 残せばええ 心まで残す必要はない 好きなもんくらい 好きと言わせろ 焼き肉でもええ ピザでもええ I just wanna choose my own way. 誰かが決めた 大人の味より 俺が選んだ味でええ 好きなもの頼んでいいよ ああ―― 今度こそ言うわ 俺の人生まで お任せにすんな。

