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余熱ログ、無音テーブル

[Intro] 蛍光灯(けいこうとう) ひとつだけ点(つ)いている 店内(てんない)の奥(おく) まだ席(せき)は使(つか)われていない ガラスに残(のこ)る 雨粒(あまつぶ)の跡(あと) 時間(じかん)だけが 先(さき)に座(すわ)っている --- [Verse 1] 窓際(まどぎわ)のテーブル 指(ゆび)でなぞる 冷(さ)めたカップ 縁(ふち)に薄(うす)い跡(あと) コーヒーの香(かお)りは もう弱(よわ)くて 代(か)わりに 金属(きんぞく)の匂(にお)いが残(のこ)る 理解(りかい)する前(まえ)に 触覚(しょっかく)だけが続(つづ)く --- [Pre-Chorus] スプーンが 皿(さら)に触(ふ)れて止(と)まる それ以上(いじょう) 音(おと)は増(ふ)えない 紙(かみ)ナプキンの折(お)り目(め)だけ なぜか 揃(そろ)わなくて 内部(ないぶ)で 小(ちい)さなズレが残(のこ)る --- [Chorus] **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** 消(き)えきらない温度(おんど)を置(お)く **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** 無音(むおん)のテーブルに残(のこ)す 信号(しんごう)はまだ赤(あか)のまま それでも内部(ないぶ)は 少(すこ)しだけ進(すす)む --- [Verse 2] レシートの端(はし) 軽(かる)く曲(ま)がっている 誰(だれ)かの指(ゆび)の圧(あつ)が残(のこ)る 砂糖瓶(さとうびん)の中(なか)で 粒(つぶ)が固(かた)まる 触(さわ)れていないのに 崩(くず)れそうで 選択(せんたく)していない変化(へんか)だけ 積(つ)もる --- [Pre-Chorus] 外(そと)を通(とお)るバスの低(ひく)い音(おと) ガラスに一度(いちど)だけ 揺(ゆ)れが走(はし)る それを見(み)てから 遅(おく)れて 視線(しせん)を動(うご)かした 同期(どうき)は まだ取(と)れない --- [Chorus] **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** 消(き)えきらない温度(おんど)を置(お)く **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** 触(ふ)れていないものまで記録(きろく)する 言葉(ことば)になる前(まえ)に ログだけが 増(ふ)えていく --- [C-Melo] 空(から)のカップを 持(も)ち上(あ)げてみる もう何(なに)も入(はい)っていないはずなのに 底(そこ)だけ わずかにあたたかい それが 少(すこ)しだけ 処理(しょり)できなかった 静(しず)けさが 刺(さ)さる --- [Last Chorus] **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** この残留(ざんりゅう)を消去(しょうきょ)しない **余熱(よねつ)ログ 余熱(よねつ)ログ** 持(も)てないまま 外(そと)へ出(で)る 濡(ぬ)れた路地(ろじ) 靴音(くつおと)だけが わずかにだけ わたしを更新(こうしん)する --- [Outro] テーブルの上(うえ) 何(なに)も動(うご)いていないのに ひとつだけ 残(のこ)っている気配(けはい)