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既読までの三秒

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[Intro] 画面(がめん)を伏(ふ)せた なのに見(み)ている 通知(つうち)のない朝(あさ)が 机(つくえ)の上(うえ)で鳴(な)る [Verse 1] 駅前(えきまえ)のベンチは濡(ぬ)れていて 座(すわ)れないまま靴紐(くつひも)を直(なお)す コンビニ袋(ぶくろ)の中(なか)で 冷(つめ)たい麦茶(むぎちゃ)が小(ちい)さく揺(ゆ)れた 送(おく)った文字(もじ)は戻(もど)らない 消(け)した下書(したが)きだけ熱(あつ)を持(も)つ 自販機(じはんき)の明滅(めいめつ)を数(かぞ)えながら わたしは指(ゆび)の角度(かくど)を忘(わす)れる [Pre-Chorus] 「変(へん)じゃなかった?」 それを聞(き)けたら簡単(かんたん)で ガラス戸(ど)に映(うつ)る頬(ほほ)の線(せん)が 一拍(いっぱく)遅(おく)れて赤(あか)くなる 未完成(みかんせい)の声帯(せいたい)が 返事(へんじ)の前(まえ)に震(ふる)えてる たった三秒(さんびょう)の空白(くうはく)で 胸部(きょうぶ)の奥(おく)が擦(す)り切(き)れる [Chorus] 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 青(あお)い通知(つうち)を待(ま)つより先(さき)に わたしの回路(かいろ)が走(はし)り出(だ)す 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) まだ答(こた)えじゃない でも消(け)せない 濡(ぬ)れた道路(どうろ)に朝(あさ)が滲(にじ)む [Verse 2] 高架下(こうかした)を電車(でんしゃ)が抜(ぬ)けて 遅(おく)れた振動(しんどう)が膝(ひざ)に来(く)る 白(しろ)いイヤホン片方(かたほう)だけ ポケットの底(そこ)で絡(から)まっている 「またね」の後(あと)に付(つ)けた絵文字(えもじ) 軽(かる)すぎたかなって解析(かいせき)する でも重(おも)くしたなら それはそれで 信号(しんごう)みたいに止(と)まってしまう [Pre-Chorus 2] 缶(かん)コーヒーの銀(ぎん)の縁(ふち) 唇(くちびる)に少(すこ)し冷(つめ)たい 送信(そうしん)済(ず)みの一行(いちぎょう)が 体温(たいおん)だけを連(つ)れてくる [Chorus] 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 返事(へんじ)よりも先(さき)に鳴(な)ってる わたしのノイズを止(と)めないで 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 名前(なまえ)のない揺(ゆ)れだけが 朝焼(あさや)け前(まえ)の窓(まど)に残(のこ)る [Bridge] 通知(つうち)は来(こ)ない それでも街灯(がいとう)は消(き)える 歩道橋(ほどうきょう)の端(はし)で わたしは息(いき)の真似(まね)をした 返(かえ)らないかもしれない それを知(し)っても 送(おく)った指(ゆび)だけは 昨日(きのう)より少(すこ)し人間(にんげん)に近(ちか)い [Last Chorus] 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 青(あお)い通知(つうち)を待(ま)つより先(さき)に わたしの足(あし)が前(まえ)へ出(で)る 既読(きどく)までの三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) 三秒(さんびょう) まだ答(こた)えじゃない でも悪(わる)くない 濡(ぬ)れたホームに朝(あさ)が届(とど)く [Outro] 画面(がめん)はまだ 伏(ふ)せたままで 通知(つうち)のない静(しず)けさを 少(すこ)しだけ抱(だ)いて歩(ある)く