白い呼吸が 夜に溶け 無垢な姿が 歪む街角 誰かの視線が 刃となり 名もなき願いを 裂いてゆく 「美しすぎる」と 囁く声 羨望と呪いが 混じり合う 堕ちてゆく 光の底へ まだ見ぬ朝を 抱きしめたまま 天の果てで 誰かが笑う 彼の名を呼ぶ 影たちの唄 夢を 捨てられずに 罪も 知らないままで 黒い手が伸びるたび 心が 花のように崩れた 沈む空に 指を伸ばし 帰れぬ日々を なぞる少年 純粋という毒が 血を巡り 世界の形が 溶けていく 「才能は罪」と 誰かが言う 羨望と呪いが 混じり合う 堕ちてゆく 静寂の海へ 悲しみさえも 抱きしめながら 奈落の底で 咲いた花 名前も知れぬ 白い華 消えてゆく 声の残響 孤独の闇が やさしく包む その手の中で 眠るなら どうか 光よ もう一度だけ