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⛩◈ 幽世神楽 〜Who Breathes on the Eighth〜 ◈⛩

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作詞:南黒山ソイヤさん(@SoiyaChannel) 「変わりたい」と願った声が いつしか私を追い越した 振り向けば 私の仮面を被った 見知らぬ何かが 嗤っていた 借り物の熱に 輪郭は溶け ほんとうの鼓動は 祭囃子(まつりばやし)の底 ひとつ またひとつ 遠退いて行く 浮かんでは消える影 誰かが望んだ私だけ 美しい切り絵のように 切り取られて行く 中身の無い言葉 祝詞(のりと)のように並べ 借りてきた音へ 吹き込めば ほら それらしく生きてしまう 影だけが先回り 理想の顔で 私を名乗る ひ ふ み よ いつ む なな 音が鳴るたび 現(うつつ)と願いの境が裂ける 「代われ 代われ」と 声を重ねる 廻れ 廻れ 幽世神楽(かくりよかぐら) 仇し野(あだしの)の露音(つゆね) 骨まで踊れ 虚像の願い 祝詞(のりと)に化けて 見えない何か 降ろしてしまう 「変わりたい」と願うたび 注連縄(しめなわ)が私の首を締める 知らない誰かが 本当の名前 塗り替えてゆく 篝火(かがりび)の眩しさ 嗤うこの身は もう 依代(よりしろ) カ・ワ・レ カ・ワ・レ 最初はほんの少し 背伸びするための 一夜の面(おもて) されど 拍手の残響(ざんきょう)は 毒入りの蜜より甘く 足りないものも 痛む場所も 全て隠してくれた 綺麗に塗られた私のほうが 素顔の私より愛されて 胸に残った「変わりたい」は 閉じた内側を 爪で掻く 彼岸(ひがん)の私が 此岸(しがん)の名を騙(かた)る ここにいる私が 塗り潰されていく 同じ歪(ひず)みで手を打つたび 心より先 影だけが舞う 誰が誰を 踊らせている? 最初に欲しかったのは 神に選ばれる呪(まじな)いじゃない なのに私は 愛されたおもてを 剥がす痛みに 怯えて 返せ 返せ 私の声を 剥がせ 剥がせ 嗤う面(おもて) 切れぬ注連縄(しめなわ) 欠け続ける拍 踊れ 踊れと 骨が鳴る ひ ふ み よ いつ む なな—— 八つ目で息をするのは ダレ? 廻れ 廻れ 幽世神楽(かくりよかぐら) 仇し野(あだしの)の露音(つゆ) 血肉(ちにく)を巡る 中身のない祝詞(のりと)に 喉を与えて 私は私を 追い出してゆく 「変わりたい」気持ちとは裏腹に 堕ちてく甘さへ 溶けて逝く 一人歩きした私の影が 鳥居の向こうで 手招きをする せめてその音を 私の名で 私の名で 鳴らして 迷い路(まよいじ)の響きが木霊(こだま)する 🎼世界観散文 面(おもて)を一枚つけただけだった。人前に立つ一夜だけ、少しだけ背が高く見えるように。外したあと頬が痛むのも、その日は誇らしかった。 拍手が鳴りやんでからも、耳の奥で音が続いていた。次の日も、その次の日も、面をつけたまま外へ出た。呼ばれる名前がだんだん短くなり、返事をする前に体のほうが先に振り向くようになった。 祭りの列に混ざって歩く。笛と太鼓の下に、自分の脈があるはずだった。探そうと耳を澄ませるほど、囃子のほうが大きくなる。手が勝手に調子を合わせている。止めようとすると、指だけが逆らって動く。 篝火のそばで、誰かが自分の名を呼んだ。振り向いた先に、自分と同じ格好をした背中が立っていて、こちらより先に返事をした。 数を数えながら足が回る。ひとつ、ふたつ、みっつ。七つまで数えたところで息が切れた。八つ目を吸ったのは、自分の肺ではなかった。 💿記録用 Produced by XX_ROGUE Co-produced by 小路 ソウ / 夜久 洋子 Arranged by 番場ゴウ Lyrics by 南黒山ソイヤ さん(@SoiyaChannel) Sound Design by 蓮沼ミオ Vocal by Giselle Monochrome