
午前四時 既読ひとつ 青白い顔が 画面に映る 歯も磨かずに 午前四時 充電コードが 首に絡まる 君のアイコン 拡大して 知らない部屋まで 探してる 既読のついた 三分後 わざとアプリを 閉じてみた 五秒も経たずに また開く 誰に見栄張ってんだろうね 通知は切った 音が怖くて なのに画面は 伏せられない 送信 取消 送信 取消 消した言葉だけ 覚えてる 既読 既読 午前四時 返事がないなら 読まないで 既読 既読 午前四時 嫌いならいっそ ブロックして 平気なふりは 得意だよ 君の前なら なおさらね 既読 既読 午前四時 こんな自分を 知られたくない ぬるくなった水 薬のシート 脱ぎっぱなしの 昨日の服 君が好きだと言った曲を 嫌いになれずに また流す オンライン表示 消えたあと 誰といたのか 考えてる 知りたくないこと 知りたくて 検索履歴が 君で埋まる 最後の会話を 読み返す どこで間違えた? 何行目? 入力 削除 入力 削除 謝る理由も わからない 既読 既読 午前四時 返事がないなら 読まないで 既読 既読 午前四時 嫌いならいっそ ブロックして 君がいなくても 生きてける それくらいなら 知ってるよ 既読 既読 午前四時 生きてるだけじゃ 足りないんだ ……お前さ、そいつの何なの? ……なんだろうね。 既読 既読 午前四時 返事がないなら 読まないで 既読 既読 午前四時 嫌いならいっそ ブロックして 平気なふりは 得意だよ 君の前なら なおさらね 既読 既読 午前四時 こんな自分を 知られたくない ……あ、返ってきた。

