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翼の獣と英雄の歌(聖歌バージョン)

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V6-MINI

灯(ともしび)よ ひとつ 低(ひく)く燃(も)えよ これは 灰(はい)になった 世(よ)の歌(うた) 星(ほし)が落(お)ち 鐘(かね)の楼(ろう)も焼(や)けて 人(ひと)が人(ひと)へ 刃(やいば)を向(む)けた頃(ころ) おなじ祈(いの)りを 唱(とな)えた口(くち)が おなじ空(そら)を 引(ひ)き裂(さ)いた 背(せ)に負(お)う影(かげ)は 名(な)を名乗(なの)らず 赤(あか)い旗(はた)は 黒(くろ)へと 沈(しず)んでいった 瞳(ひとみ)の灯(あか)りを 落(お)とした兵(へい)よ 誰(だれ)の囁(ささや)きに 剣(つるぎ)を取(と)る ゆけ 英雄(えいゆう)よ 翼(つばさ)を連(つ)れて 夜(よ)の果(は)て 朝(あさ)の際(きわ)まで 獣(けもの)は半歩(はんぽ) 先(さき)に立(た)ち 名(な)もなき 光(ひかり)の供(とも)となる 立(た)つ者(もの)ありき 人(ひと)の身(み)のまま その傍(かたわ)らに 獣(けもの)在(あ)りき 雪(ゆき)のたてがみ ひかり滲(にじ)ませ 物言(ものい)わぬ口(くち)に 言(こと)の葉(は)を秘(ひ)めて ひとりの英雄(えいゆう) 翼(つばさ)を得(え)て 生(う)まれた里(さと)を あとにした ひとり ふたりと 友(とも)は欠(か)けて 歌(うた)は その名(な)を 数(かぞ)えてゆく 還(かえ)らぬ者(もの)の 名(な)を抱(だ)いて 血(ち)の野(の)を いくつ 越(こ)えただろう それでも 足(あし)を 止(と)めなんだのは 翼(つばさ)が 隣(となり)に いたゆえに ゆけ 英雄(えいゆう)よ 翼(つばさ)を連(つ)れて 最果(さいは)ての 戦場(いくさば)へ 獣(けもの)は半歩(はんぽ) 先(さき)を照(て)らし 夜(よ)が明(あ)けきる その向(む)こうへ ——やがて 物語(ものがたり)は 灰(はい)に還(かえ)り 歌(うた)だけが いまに 残(のこ)った