
[Intro] 風のない湖に ひとひら 白が落ちた それだけで 春は少し 昔になる [Verse 1] 窓際に立つ君は 誰も見ていないふりをして まっすぐすぎる言葉で 自分を守っていた 初めて会ったはずなのに どうして懐かしいんだろう 知らないはずの横顔に 夕暮れが似合いすぎた [Pre-Chorus] 折れた花を起こす指 嫌いだなんて嘘でしょう 名前より先に心が 君を思い出していた [Chorus] 水面に咲いた名前を 僕はずっと忘れていた 君はひとり 春の向こうで 同じ景色を抱いていた ごめんねだけじゃ足りないから 今度は隣を歩かせて 花びらが消えてしまっても 君のことは もう忘れない [Verse 2] 夢の中の古い舟 向かいに座る幼い君 花冠を嫌がるふりで 少しだけ笑っていた 空になった白いベッド 言えなかったさよなら 記憶の底に沈んだ声が 今も僕を呼んでいた [Pre-Chorus] 「私だけが覚えてた」 強い声が震えている 遠ざけるための言葉ほど 本当は近づいてほしい [Chorus] 水面に咲いた名前を 君はずっと守っていた 忘れられる怖さの中で それでも僕を探していた 遅すぎた春だとしても ここから続きを始めよう あの日渡れなかった岸へ 今度は二人で歩いていく [Bridge] 記憶はときどき 光より曖昧で 大切なものほど 輪郭をなくしてしまう それでも手のひらに残る 一枚の白い花びら 君がここにいたことを 誰より確かに知っている [Final Chorus] 水面に咲いた名前を 僕は今やっと呼べるよ 強がる君も 泣きそうな君も 全部なくさず覚えている 舟がなくてもかまわない 僕らは自分で渡れるから 春の校庭 湖の上 新しい記憶を重ねていこう 花の似合う君の隣で もう一度 出会い直すように 忘れていたあの日の続きを 僕らは今日から生きていく [Outro] 風のない湖に ひとひら 白が落ちた その波紋の真ん中で 君が僕の名前を呼んだ

