青色一号

日が静かに過ぎ去り 変わらない日常の残響 繰り返す日々の焦りも いつか失くしたその青さも 触れたとたん ほどけてく 指の隙間のひかり 胸の奥で 燻るまま まだ消えないもの ふと目を閉じたなら どこか遠く霞む色 追いかけても届かない それでもまだ 呼ぶ声がする 帰り道の足音が 夜にゆっくり消えていく 確かにそこにあったもの 言葉にならず ただ揺れた 忘れたふり してたのに 胸の奥をかすめる ほどけた糸 たどるように 思い出すたびに ふと目を閉じたなら どこか遠く霞む色 手を伸ばして触れたなら 指先だけ 冷たくなる 夢追い儚く そこはかとなく霞む 無垢な誓いも濁る街の渦 描いた未来は霧と化す 偽りに彩られた過去を知る 静寂の隙間でこだまする 青さの記憶も今や蜃気楼 無邪気なまなざし もう遠く 夜風に紛れた青の残響 ふと目を閉じたなら どこか遠く霞む色 追いかけても届かない それでもまだ 呼ぶ声がする そっと目を開いたなら いつも静かに滲む青 失くしたと嘆く、あの日の青さ いつまでもここにある