胃下垂と鎮痛剤

Lyrical Creation: © 2025 銀兎 All Rights Reserved | Copyright © 2025 銀兎 【Verse 1】 カプセルの中身は何だったっけ？ 痛みも愛も とうに曖昧で 薄れた視界に溶ける朝焼け 目を開ける理由も もう忘れた 【Verse 2】 胃の底に溜まる怠惰な午後 吐き出すことすら 面倒くさいな 延命処置みたいなコーヒーの香り 舌の上で苦みを転がした 【Pre-Chorus】 誰かが敷いたレールの上 つま先立ちで操られるだけ ならいっそ 眠らせてくれ どうせ代わりはいくらでもいる 【Chorus 1】 鎮痛剤みたいなキスをして 痛みの感覚を潰してくれ 抜け殻みたいなこの身体 誰のものでもいいから抱いてくれ 胃下垂みたいな虚しさが 夜の底で漂うだけ 救済なんて興味ない でもこのままじゃ 夢も見れない 【Verse 3】 息を吸うたびに沈む胸 空気すら重くて 苦しくなる 現実逃避の処方箋 「眠る前にお飲みください」 【Pre-Chorus 2】 カウントダウンが耳を刺す 静かに削られる残り時間 どうせ明日も変わらないなら せめて今だけ 眠らせてくれ 【Chorus 2】 鎮痛剤みたいな嘘をちょうだい 痛みの感覚を奪ってくれ 抜け殻みたいなこの心 誰の言葉でもいいから埋めてくれ 胃下垂みたいなこの人生 空っぽなままで続くだけ 救済なんて望まない でもこのままじゃ 夢も見れない 【Bridge】 誰かの腕に溶ける夜 いつか終わるのを知りながら 目を閉じるたびに思うんだ 「もう何も感じたくない」 【Chorus 3】 鎮痛剤みたいなキスをして 痛みの感覚を潰してくれ 抜け殻みたいなこの身体 誰のものでもいいから抱いてくれ 胃下垂みたいな虚しさが 夜の底で漂うだけ 救済なんて興味ない でもこのままじゃ 夢も見れない 夜が明ける前に 痛みも記憶も消えてしまえ 目を閉じたままでいい せめて今だけ 忘れさせてくれ 【Outro】 遠ざかる鼓動の音 静寂がすべてを覆う 胃下垂みたいな人生 ただ 静かに 消えていく