千年の朝

静かに降る雨、朝焼けに滲む 金色の光、水面を揺らす 幾千の時を越えてなお この心はここにある 雨の朝、静かにそっと 木の葉に落ちるひかりのしずく 霞む鳥居の先に見えた 懐かしいあなたの影 降り注ぐ陽のしずく 雨と涙が溶けてゆく 輪廻の果てにもう一度 私の名を呼んでくれた 赤い鳥居に触れた指先 冷たい雨がそっと包む 千年の夜をさまよっても 変わらぬ想い、ここにある 降り注ぐ陽のしずく 雨と涙が溶けてゆく 輪廻の果てにもう一度 私の名を呼んでくれた 光の中に舞う、小さな狐火 あなたの瞳に映る私 手を伸ばせば触れられる 夢なんかじゃないよね？ 千年の雨が朝日に染まる 鳥居の向こう微笑みが咲く もう離さない、この手をずっと 名前を呼んで、もう一度