
非日常ランデヴー
April 16, 2025 at 1:23 PMv4
静かな夜に溶けるベッドの海で 君の声だけが確かだった 触れた指先 消える前に 囁くように「またね」と笑った 時計の針が 夢を刻むたび 眠りのドアが開く 非日常のランデヴー 重ねた鼓動は幻でも 何度も迷い込むたびに 君を思い出す 現実じゃ交わらない ふたりの夜がまた始まる この夢が覚めても また君に逢えるように 真夜中の空を彷徨う光 名前のない星に腰かけて 昨日の続きを話しながら 永遠のような一瞬に溶けた まぶたの裏に 描いた景色は 誰にも知られないまま 非日常のランデヴー 世界が終わるその瞬間も 夢の中だけでいいから 君に触れさせて 目覚めれば消えていく ぬくもりも 声も 記憶も それでも 願うの 「また今夜、逢えますように」 すれ違った現実(リアル)の街で 気づかずにすれ違うなら せめて夢の中では 名前を呼んでよ 非日常のランデヴー 何度も終わりを繰り返し それでも君がいるから 眠りに落ちてく 朝焼けにさらわれても 君の輪郭 忘れないよ 次の夜 またきっと 夢の中で 逢いにゆく 静かな夜が また君を運ぶ 非日常のランデヴー
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