もうあなたに届かない

夜風がそっと カーテンを揺らす あの月が 遠い 声にならない 想いが 胸を 締め付ける 手を伸ばせば そこにいたはずなのに もうあなたに届かない この声も 涙も 夢も 優しささえ 残らずに 時間の中に溶けてく ねえ… 遅すぎたね 重ねた 日々の 写真の中 まるで 幻 どこか 他人の 言葉で 距離を 埋められない 「大丈夫」と 笑って泣いていた もうあなたに届かない この指も 願いも 未来も さよならすら 言えずで 涙だけがまだここに ねえ… ごめんなさい 本当に 伝えたいのは………… でもあなたに届かない この空も 夜も 私も 記憶の中 滲んでく あなたの背中遠くて ねえ… それでもどうか 幸せでいてほしいと 願って 瞳を閉じた