
-私とおじさん- 私とおじさんの遭遇1
February 12, 2025 at 1:59 PMv4
[Verse 1] [Dark] ひとつ空けて右隣の席に座ったおじさんが、さっきからじっとこっちの方を凝視してるのに私は気がついてしまった。 [Verse 2] [Calm] くるくま駅の改札下にある喫茶店クレッセントムーンのカウンター席で、アールグレイをたしなみながら、エリザベス朝の優雅なお姫さまの気分になってゆったりと過ごす。 (エリザベス朝はそんな時代じゃない) [Pre-Chorus] これがここ三ヶ月くらい続く学校帰りの私の習慣だったわけだけれど。 その三ヶ月で一番やばい状況だぞこれは。 [Chorus 1] [FRANTIC] 冷や汗だかあぶら汗だかよくわかんないけど、ひたいに何か少し出てきてるのがわかる。あぶら汗のわけないか。わたし女子大生ですからね。あぶら汗なんて出るはずがないですね。あぶら汗って、おもにおじさんから出るものでしょ?そう、ひとつ空けて右隣の席からこっち見てくるおじさんみたいなおじさんから! [Chorus 2][Pessimistic] にこやかにティーカップを口に運んでいた手が止まり、肩をすくめて縮こまり、緊張で引きつった笑い顔を浮かべながら、顔はまっすぐしょうめんに、瞳だけきょときょと右側を伺う哀れなわたし。 [Verse 3] 店長は私の危機を察してくれたのか、カウンターの向こうから食器拭きの手も止めて、じっと見守ってくれている。ありがとうございます・・・って、じっと見守ってるような状況じゃないと思うんだけどな。[End]
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