
風もないのに
彼女といる時は気づかなかった、あの場所の、あの光の、美しさ。ひとりきりで見た風景が、もう二度と戻らない時間を教えてくれる。
April 5, 2025 at 10:18 AMv4
風のない夜に ひとりきりで 駅までの道を 歩いていた 足音がやけに 澄んでいて 季節の変わり目に 気づかされた 思い出さないと 決めていたのに 街灯が 君の影を呼ぶ さよなら あの声が 背中を通り過ぎて 言えなかった言葉だけが まだ咲かずにいる さよなら この胸の どこにも収まらず 静けさだけが 君を知ってる 橋の上から 眺めた川は 名前のない光 流していた こんなに綺麗な 場所だったかと ふと立ち止まる 風もないのに 君の視界に いたはずなのに 景色が やけに遠く感じた さよなら 触れかけた 温もりに差す すき間 交わらずに終わるものも きっとあるんだね さよなら 言い換える 術も持てぬまま この風景(ばしょ)だけが やさしく滲む
No comments yet!
Be the first one to show your love for this song