線 だけが のこる / 朝の 余白に 番号の ない ひかりが ゆっくり 曲がっていく 不整合の 層に 埋まらない かたち たたまれた こえが 内で ふくらんでいる 反射の にじみのなかに しらない きごうだけが しずむ 熱を もたない 言葉が ただ 漂っている 円 と 線 と くりかえしの なかで なれなかった ものが 音もなく 浮かぶ うらがえしの 余白 ふれずに 読まれた 点々 まばらに 温度だけが のこる まだ なまえのつかない 輪郭が ふと 空白にふれ まだ 消えずにいた どこにも触れていないのに 確かにそこにあったもの それを 光と呼ぶには あまりにも 静かすぎた

User avatar
0 / 500

No comments yet!

Be the first one to show your love for this song

00:00 / 04:00