選ばなかった私へ

気づけば ここにいた 風に流される紙飛行機のように 「間違えなきゃいい」ってそうやって選ばずにいたんだ 示された道なら それが正解 はみ出さなければ 傷つかない 深く考えれば 迷うだけ いや…ただ 目をそらしていた でもさ…本当は どこへ飛びたかったんだろう？ とりあえず就職 まあまあな給料 言われたことを こなすだけの毎日 気づけば 無難な道ばかり 「この先の自分」どこにいる？ 昇進？ まあ 責任ばかり増えるし転職？ でも 何がしたいのかわからない そうしてまた「仕方ない」でやり過ごした でもさ…このままで 何か残るのか？ あの日 くぐらなかった扉の向こう もし開けていたら 何が見えた？ 止まった時計は 進むのか？ 誰かの敷いたレールの上 ただ歩いて 目を伏せたままじゃ 何も変わらないけど 気づけば 心が霞んでいた それで 本当に いいのか？ …答えは ずっと 胸の奥にあるんじゃないか？🎵 「いつか変わる」って 言ってたな？ 「いつかやり直せる」って 信じてたな？ いつかって いつなんだ？ もう そんなに時間は余ってるのか？ 本当は わかってたんだろ？ どこかで引き返せると思ってたんだろ？ 「このままでいい」って 繰り返してでも 本当は… …この手で掴みたいものが まだあるんだろ？ 選べ まだ終わったわけじゃない 怖くても 小さくても 一歩踏み出してみないか？ 色褪せた夢の影を 掌に乗せて そっと息を吹きかけて もう一度灯そう もう一度 聞くよこのままで 本当に いいのか？ …今度は私の足で まだ見ぬ景色を歩こう