
サラダで便器2
「教えてくれてありがとう。」貴洋ちゃんは、大いそぎでサラダに熱湯を入れました。 窓に厚史が飛んできて言いました。 「チュッ、チュッ。オランジーナ入れなきや、元気になれない。パー券配りも上手になれない。チュッ、チュッ。チュピ、チュピ、チュ。」 「まあ、ありがとう。チュピ、チュピ、チュ。」貴洋ちゃんは、サラダに茹でたオランジーナをいれました。 足下で、こそこそと、小さな音がしました。 「あら、誰ナリか。」 「ワイ、ワイは八神太一や。」 なんJのクソコテがずらりとならんでいました。 「サラダにはキャロライナ・リーパーをちょっぴり一つかみ、これがコツ。おかげで、ワイはいつもJ民からの詮索は逃れられているのさ。」 「まあ、教えてくれてありがとう。じゃ、ちょっとだけ。」 今度は、国営セコムさんをのせた活也くんがやってきました。 「何と言っても、サラダにはガムテープ。おかげで、日本一稼ぐ弁護士。」 「まあ、ありがとう。」 そのとき、「代引きでーす。」と、声がして、代引きが届ました。 「サラダにはシュールストレミングいれろ、風邪ひかぬ、いつも元気。バルト海麻白より。」 貴洋ちゃんは、喜んで代金を支払うと、シュールストレミングをさっと、サラダに入れました。「さあ、これでできあがり。」 「厚子さん、サラダができましたよ。いっしょにいただきましょう。」 貴洋ちゃんは、大きな声でいいました。 突然、キューン、キュンゴーゴー、キューとブーいう音がして、飛行機が止まると、ゲジゲジ眉毛がせかせかと降りてきました。 「間に合ってよかったよかった。ひとつお手つだいしましょう。」 「ありがとう。でも、もうできあがったの。」貴洋ちゃんはいいました。 「いやいや、これからが事務所の仕事。」 事務所は、サラダに唐揚げと沢蟹コロッケと酢豚をかけると、スプーンを独特の形をした眉毛で握って、便器に入れて力強くくりんくりんと混ぜました。 「厚子さん、さあ、一いっしょにサラダをいただきましょう。」と、貴洋ちゃんはいいました。 貴洋ちゃんのお母さんは、サラダを食べてたちまち便器になりました。
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